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【阪神】田中秀太スカウト 金本監督も認めた眼力 秀太名スカウトへの道!

更新:2015年12月15日
当ブログで「田中秀太・中尾両スカウトの眼力」と題し、以前に2人のスカウティング力の高さを評した記事を掲載した。

先日のスカイA「猛虎キャンプリポート」の一コマで、当時ゲスト解説の金本知憲現監督が田中秀太氏のスカウトとしての能力を絶賛するシーンがあった。

いわく「これだけいい選手ばかり獲ってくるなら、もっと早う秀太をスカウトにさせとけば良かった」と…。



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数日前のスカイA「猛虎キャンプリポート」の午後のゲスト解説は金本知憲現監督。

確か梅野捕手か九州出身の選手が増えてきたという話題になり、話は九州担当スカウトを務める田中秀太氏に移った。

秀太氏がスカウト転任になった際、金本氏に教えを乞いに来たそうで「スカウトって何を見たらいいんですかね?」という秀太氏の質問に、金本氏は「ドラフトで獲る様な選手は、投手、捕手、遊撃手だけ見ときゃええんじゃ」と答えたとのこと。


金本監督の持論は、余程ズバ抜けて打撃のいい選手以外はアマチュア時代、投手か捕手、遊撃手でプロ入りし、そこから野手転向する選手がほとんどで、広島カープの往年の名選手を例に挙げ、実証していた。

秀太スカウトがこれまで獲得した選手は、中谷、松田、横田、梅野。そして2015年ドラフトでは、超隠し球投手として、スーパーの店員とクラブチームを掛け持ちしている、竹安大知投手を指名。

金本監督の教え通り、中谷は捕手として入団し現在外野手登録、横田も名門鹿児島実業で外野手として1年から4番を打ち、3年時はエース投手として140キロを超えるストレートを投げていた。

監督から大砲候補として期待されている中谷は2015シーズン、ファームで3割近い打率を残したものの、再度長距離砲として期待を掛けられている。

そして松田は早い段階で1軍で活躍し、本来なら故障の明けた2015シーズンに次期ストッパーとしての期待が懸かったが、打ち込まれるシーンも目立ち、チームの勝利優先の方針もあり、中途半端な起用で終わったが、2016年は依然次期ストッパー最有力候補だ。

横田は、糸井二世とも言われる身体能力の高さも評価され、2016シーズンは掛布二軍監督の下、更なる成長と活躍も期待される。

梅野は言わずと知れた正捕手候補であり、2015春のキャンプでは、侍ジャパン小久保監督がキャンプ視察に訪れた際に「小さくまとまっている」と苦言を呈されるほど期待と評価を集め、2年連続捕逸ゼロの「捕手日本記録」も懸かっていたが、途中でこれまた勝利優先で、スタメンマスクは減ったものの、2016年こそ100試合以上の先発マスクを金本監督に期待されている。

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「こんなことならもっと早く引退させて、スカウトにしとくべきやった」と金本氏に言わしめた田中スカウトの眼力。

現役時代は何かとポカが多い選手で、下柳氏の登板時に守備でミスを連発し、グラブを叩付けて怒りを露わにされたりもしたが、天職が見付かったと言ったところか。

前述の通り、2015ドラフトでは早くも隠し球と言っていい、速球が持ち味の本格派投手、竹安大知を指名するスカウティング能力を魅せてくれた。

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今後も秀太スカウトには地元九州から素晴らしい才能の発掘して貰って、ゆくゆくは名スカウトとして10年20年と全国から名選手を集め、後進のスカウトの指導にも当たれる様な立場になることにも期待したい。

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