タイガース梅野隆太郎の盗塁阻止率が現在10割と絶好調だ。
昨日2月17日の練習試合でも「走る野球」を掲げる大久保監督の楽天相手に捕球体勢の良さから正確な送球で2度の盗塁企図に対し2度とも刺した。紅白戦も含め目下5の5で10割の盗塁阻止は、今季他球団の盗塁企図を躊躇させる「抑止力」と成り得る。
昨季、阻止率.263の梅野がまた一つ武器を手にし、正捕手への階段を着実にステップアップしている。
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打撃の思い切りの良さから1軍切符を手にした昨季の梅野隆太郎。
ルーキー開幕戦スタメンはならなかったが、開幕マスクを被った清水から
その後スタメン捕手の座を奪い獲った。
彼は元来強肩であったが、単純に強肩=盗塁阻止とはいかず、
捕球してからの速さ不足と二塁送球のコントロールが良くなく2014年シーズンは、
盗塁阻止率.236という低調な数字に終わった。
打撃の思い切りの良さ、捕逸ゼロのキャッチングの正確性があるだけに、「真の正捕手」になるために「リード面」の成長と合せて「盗塁阻止率」の向上は必須条件であった。
昨季「正捕手」の座を手にしかけた梅野だったが、シーズン終盤の重要な時期に
ベテラン捕手にその座を譲ってしまったことに、相当の悔しさを持っていたことは、
彼の性格からしても想像に難くない。
秋季キャンプから山田バッテリーコーチと二人三脚で取り組んできたのが、
送球をし易くする「捕球体勢」の取り方。
どんな鉄砲肩でも、捕球から二塁到達までに時間が掛かってしまっては、
走者を刺すことが出来ないし、送球がぶれてしまう様では話にならない。
投手の信頼を得るためには、もちろんリード面もさることながら、
走者を出してしまっても「俺が刺すから気にするな」という捕手の姿勢は、
打者に専念出来る割合が増え、投手からすれば頼もしいし非常に助かる。
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しかし、投手にもチームにも一番良いことは、
走者を釘付けし、走らせない抑止力となることを
他チームに見せ付けておくことだ。
名捕手と言われた古田、谷繁、城島各氏の全盛期は相手走者は
なかなか走ってこなかった。(走れなかった)
このまま調子を維持出来れば、開幕マスクは梅野になるであろうし、
リードの幅も広げていけるだろう。
打撃も昨季2割を切ってしまった悔しさから、今年はもう少し確実性を
出すフォームに改造中だ。
リード面は場数を踏んでいくしかないので、特に試合終盤の痺れる場面、
シーズン終盤の優勝争いの大事な場面でもマスクを被り続けられる様、
投手とベンチの信頼を勝ち取ることが今季の課題だ。
得意の打撃と捕逸ゼロの技術に、盗塁阻止とリードの巧さが加われば、正真正銘タイガースの正捕手に成り得るし「球界を代表する捕手」になることも夢ではない。
球団創立80周年の今季、長きに渡る「生え抜き正捕手不在」の悩みから
解放される時が来る可能性は非常に高いだろう。
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