ここまで、既にルーキーの域を出る技術と風格で、トラのトップバッターとして活躍してきた高山俊。4月16日の中日5回戦でスタメンから外れ、試合後の金本監督は「右肘がロックしているので外した」との説明。いわゆる「ネズミ」「野球肘」で遊離軟骨が邪魔をしているのであれば、最悪手術で長期離脱の可能性も出て来たとの報道も!
福留は太ももを痛め、ベンチ要員。若手野手が育ってきているものの、その一番の筆頭格で、確実に計算出来る高山が長期離脱となると、チームにとっては相当な痛手となりそうだ。
高山・福留の貢献度
高山の10試合連続安打が止まり、チームも能見で0-6の完封負けを喫した翌日の試合。スタメン発表は1番鳥谷。ここまで全試合トップバッターを務めてきた高山がスタメン落ち。
覚醒した左腕、岩貞祐太が好投し、7イニングを3-0の完璧な投球で抑えた勝ちパターンの試合を、後続の福原、高橋聡文、マテオでひっくり返され、サヨナラ逆転負け。
不甲斐ないセットアッパー、クローザーに目が行きがちだが、終わってみれば4安打に抑えられた打線にも、大いに問題があった。
劇的勝利の試合が目立つため、余りクローズアップされてこなかったが、タイガース打線は全体的に下降線で、高山、福留のここぞのヒットで救われた試合が増えてきていた矢先の2人の故障。
一番、計算の立つ1番高山と4番福留が万が一、長期離脱となると、チームとして、金本監督の采配としても、相当な痛手になることは間違い無さそうだ。
育成の必要のない完成された打撃の高山
ここまで、開幕から18試合を1番レフトで出場してきた高山俊。
軸回転で、ブレない打撃フォームは、既にほぼ完成された感があり、相手バッテリーに警戒されだしても、対応・修正する天性の能力の高さは、1年目から首位打者さえ獲れそうな、育成する必要がない素晴らしく有難い存在の選手だ。
金本監督も「何も触らない」とコメントしていた様に、完成度が高いが、伸びしろもかなりあり、今後長打力等のスイング強化を図れば率を残しながらホームランも増やせる中距離打者の可能性も秘めている。
開幕当初の試合で、ワンバウンドした球を打ってしまうほどのバットコントロールには、筆者ゐ太夫も驚かされた。
ルーキーでありながら、波も少なく、確実にヒットを量産出来る高山。さすがに六大学野球の通算安打記録歴代1位の記録を破っただけのことはある。
ワンバウンドを打ってしまう姿は、将来的には、メジャーで活躍している青木レベルまで到達するのではないか?という期待も持たせてくれる。
まずは「右肘のロック」が大事に至っていないことを祈りたいが、逆に「ネズミ」「野球肘」で剥離し「遊離軟骨」となってしまったいるのであれば、早めに手術の決断をし、早い復帰を祈るしかない。
救いは、若手の特に外野手が伸びてきており、高山の離脱をある程度埋めてくれそうな存在がいることだ。
(映像)大学日本代表での高山俊
(映像)日大三高時代、甲子園での高山俊
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