急転直下、まさかのバファローズ入りとなった中島裕之。タイガースの編成部は阪神獲得で間違い無しと信じていたはずだ。
後出しジャンケンと思われたオリックスだが、情報管理の徹底をし、中島サイドの信頼を得ていた。
中島を始め小谷野、ブランコ、バリントンと、これまでに無い大型補強を成功させたオリックス。毎年の様に大型補強を繰り返した阪神の今年の惨敗状態。
関西2球団のこの差は、一体どこから生まれたのか?
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マスコミの露出の多いタイガースには、いつも「球団関係者の話」という
正体不明な「関係者」がたくさんいる。
今回、中島サイドとの交渉でオリックスが守ったこと。
それは「交渉を秘密裏に行ってほしいという希望だった。
ところが阪神の情報は連日のように報道され「球団関係者の話」として、
条件内容や7~8割の確率で中島はタイガースに入団する等、
今から考えると、誰が漏らしているのか?といった疑念さえ持つ。
マスコミも、100%話を勝手に創るというところまでは、
さすがにやらないであろうと思われるので、
この正体不明の「球団関係者」というのは、タイガースの長年の悪しき伝統でもある。
マスコミ報道が先行し、壊れたトレード話や、球団と選手に生まれた溝が大きくなり、
退団や引退といった悲劇をも生んできた。
今回の中島サイドの最大の希望条件であったかもしれない「秘密裏の交渉」
もちろん、それも守られることはなかった。
「サード手形」「背番号6」など中島が希望していると阪神が思った金銭以外の
最大限の条件提示と思っていたものも、全く方向性が間違っていたかもしれない。
阪神とオリックスの情報収集と管理の差が露呈したとも言える。
今季、ギリギリで優勝を逃したオリックスはオーナー以下「本気で優勝」を
狙う体制に入り、大型補強は厳命であったという。
タイガースは来季チーム創立80年を迎え「優勝」が絶対条件であったはずだ。
しかし中島には「優勝には君の力が必要だ」という思いは、
オリックスの方により強く感じたようだ。
中島には、2年間メジャーに一度も昇格せず、2Aでも満足な成績が残せていないため、
果たして国内復帰して、期待通りの成績が残せるか?という不安は付きまとったのは事実だ。
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現在、阪神を覆っている空気は「獲得出来なかったから仕方ない」「やるだけのことはやった」
「サード・中島という枠が空いて、若手にはいい影響だ」といったものが占めている。
ただ、このオフ全体の補強策・人事を見ていても、取りあえず獲得の名乗りをあげておく。
毎年やっているのだから上手くいくだろう。鳥谷も説得すれば分かってくれるはずだ。
それでもメジャー移籍であれば、大和をショートへ持って行く。
来季80周年という記念の年を、タイガースはこうやって優勝します!という
明確なビジョンは全く見えて来ない。
また、西岡センターコンバートの話も、西岡のコメントを聞いて驚いたが、
チームは、おそらく本人に直接その話はしていないようだ。
本人は二遊間に拘りたいとまで言っている。
「場当たり的な補強」と言ってしまえばそれまでだが、在籍選手の守備位置変更といった
重要な話さえも「場当たり的」感と、意思疎通の欠如を感じ、チーム編成全体に不安は広がる。
今季、阪神は「勢い」で「日本シリーズ」出場が叶えられて、
それが却って「勘違い」と「慢心」を生んでしまう裏目に出てしまったのでは?とも思うのだ。
「補強戦線全敗」を受け「生え抜き選手の育成の重要性」と今更言い出す球団に、呆れてしまっているというのが、正直な今の気持ちだ。
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