[ゐ]ゐ太夫の野球論

[ゐ]ゐ太夫のぶろぐ から「のれん分け」阪神タイガース中心にプロ野球、アマ野球、MLBまで愛情持って時に辛口に論評します!

【阪神】金子獲得は是か非か?2年後自由契約手形?4年20億?リハビリ調整容認要求の選手獲得のために若手有望「補償選手」流出の危機!

ここに来て連日報道内容が変わる「オリックス・金子千尋」FA獲得問題。タイガースと金子代理人との間の水面下での交渉に動きがあることは、間違いなさそうだ。

しかし一部で、阪神は2年後にメジャー移籍のため「自由契約手形」を提示し、金子側は来季は肘の手術明けのため、リハビリ自己流調整を金子側が容認して欲しいと要求しているという報道がある。

金子はAランク選手のため、FA獲得となると金銭プラス人的補償が発生し、思わぬ選手がオリックスに流出してしまうリスクがある。

金子獲得には通常のFA移籍とは別個の事情が絡んでくるため、それを踏まえて「獲得の是非」を検証したい。

【スポンサーリンク】



(1)手術明けで1年目は無理をさせられない。リハビリ調整容認要求がある。

(2)2年後には「メジャー移籍」で居なくなるかもしれない。

(3)4年20億円の条件を提示しているという報道もある。

(4)プロテクトから漏れた補償選手はオリックスに獲られる可能性が高い。

上記(3)(4)はFA選手獲得の場合、通常起こり得ることだ。

しかし(1)(2)の前提があり(4)の補償選手流出リスクを
抱えてまで金子を獲得する必要があるか?には甚だ疑問を感じる。

金子クラスの投手に4年20億円、若手有望株を補償選手として
持っていかれても賛否はあるが、致し方ない部分もある。

手術明けで1年目は、無理をさせられない状況でも長い目で見れば、
タイガース側は、喉から手が出るほど欲しい選手だろうことは理解出来る。

【スポンサーリンク】




ただ「2年後の自由契約手形」つまり3年目は「君の好きなように
移籍してもいいですよ」という約束をし「2年間」だけのために、
人的補償までする必要があるのか?

その「2年間」も前記の通り1年目はフル回転は厳しそうだ。
良くて「実働1年半」と思っていたほうが良さそうだ。

タイガースは2011年にロッテから小林宏之をFA獲得し、
その際にドラ1有望株の高濱卓也を補償選手として獲られたうえ、
推定2年総額5億円で契約した小林は1年目絶不調、
2年目は一度も一軍に上がることなく「自由契約」とした
手痛い経験がある。

toradayu.hateblo.jp

高濱のプロテクト漏れに関してはファン・マスコミから批判続出で、
高濱の出身校の横浜高校も激怒していたという記憶がある。

しかも今季、高濱はイースタン3冠タイトルに輝いた。

小林宏之の際は実績から見て「今後数年間は一線で活躍してくれるだろう」という
フロントの目算があり、結果またもや見る目がなかったという話になってしまったが、
今回の金子獲得に際しては「初めから2年間」という期限を自ら切ってしまっている。

現在報じられている提示条件が前提で、人的補償選手が誰になるかにもよるが、
結果、美味しい思いをするのは

メジャー移籍に向けリハビリしながら大金を貰える「金子千尋」と

有望株の若手選手を人的補償で獲得し、移籍金も貰える「オリックス」

という結末を迎えそうな気がして仕方ないのだ。

「補強大惨敗」という批判を浴びている中村GMや編成部門が
躍起になる気持ちは分からなくもないが、このまま報じられている
内容で金子との交渉が進めば、誰が見てもタイガース側が不利になる
ことは明白であり、2年後自由契約手形を渡すような交渉は、
即刻打ち切った方がいいとさえ思っている。

(関連記事)
toradayu.hateblo.jp
toradayu.hateblo.jp
toradayu.hateblo.jp

© 2015 [ゐ]ゐ太夫の野球論, ALL RIGHTS RESERVED.
※当ブログの文章、画像、図表等を含む一切の著作物の盗用、不正利用を禁じます。