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【ロッテ・阪神】人的補償で流出した元阪神 高濱卓也がファーム3冠! FA選手獲得のリスク 

先日のNPBアワーズで、元タイガース、現ロッテの高濱卓也が「首位打者」「最高出塁率」「技能賞」のファーム3冠を受賞した。

2007年ドラフトで横浜高校からドラフト1位で入団した「高濱卓也」走攻守三拍子揃ったポテンシャルの高い大型ショートとして「ポスト鳥谷」を期待された選手でもあった。

しかし、2011年阪神がロッテからFAで獲得した「小林宏」の人的補償選手として、ロッテへ流出。

皮肉なことに、この年からメジャー移籍した「西岡剛」が守っていたショートが手薄になるところに、阪神球団が高濱をプロテクトから外してしまったが故の流出で、当時、球団への非難の声は大きかった。

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鳥谷の動向は未だ不明な点はあるが、球団が「ポスト鳥谷」の
準備をしてこなかったことは、コンバート騒ぎを見ても明白だ。

そんな中、私もイースタンリーグまでしっかりチェックしていなかったのだが、
タイガースで「ポスト鳥谷」の一番手であったはずの、
現ロッテ「高濱卓也」がファーム3冠獲得のニュースを見た。

タイガースに在籍していれば、膝の故障もあり、チームもすぐに
「打撃優先コンバート」に走る「悪癖」があるので、
外野へコンバートされていた可能性は高いが、ロッテでは複数ポジションを守るも、
ショートでの出場が一番多いようだ。


現在、金子千尋の「肘のクリーニング手術」後の状況を見極めてから、
獲得の是非を判断するというタイガースのスタンスだが、
前からこのブログでも書いている様に「人的補償」が発生するAクラスの
選手であるため「プロテクト」には十分留意することと、
若手・中堅の流出リスクと金子千尋の在籍期間を天秤にかけ、
契約するにしても、こちら側に有利に誘導しないといけない旨は、
主張してきた。

高濱の際は「小林宏」の「人的補償」であったことが、
結果論からすると、かなりの痛手になってしまい、2年5億円(推定)の
大型補強は金銭的にもさることながら、高濱の流出という悲劇を招いただけの
結果に終わってしまった。

よくよく考えれば、その年の「西岡」がメジャー移籍したことを受け、
若手ショートを狙ってくることは、想定出来たはずだが、
「プロテクト」から外してしまった球団・編成部の思慮の浅さに
個人的に閉口してしまったことは、強烈な記憶として残っている。

前段でも書いたが、ではタイガースがそのまま在籍した「高濱」を
ショートで起用したか?
果たしてファーム3冠を獲る選手にまで育て上げられたか?
というと、これまた自信を持って明快な回答を持ち合わせないという
タイガースの余りの育成下手の悲しさという現実もある。

タイガース球団も、この失敗を受け「FA選手」の補強よりも
補償が要らない「メジャー帰り」の選手の積極補強にシフト
してきたのでは?と窺える点はある。

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ドラフトでの指名と入団選手のその後の活躍を見ていると、
タイガーススカウトさん達の「眼力」や指名手順の力は、
特に中尾スカウトを中心にレベルは上がってきているし、
今季外国人が4人全員「タイトルホルダー」になったことを見ても、
依然不安は残るものの「渉外部門」もいい仕事をしたと思う。

しかし、球団編成をトータルで見ると、特に今オフはFA戦線で、
後手後手の動きしか見られず、ポスト鳥谷の準備をしていなかった等々、
まだまだ「常勝タイガース」として上手くチーム編成をしていく力には
疑問符が残る。

今回のロッテ高濱卓也の件は「タラレバ」ではあるが、
球団編成部の拙さを露呈してしまった一件として、敢えて書かずにはいられなかった。

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